DNPのブックオフ買収をGoogle Book Searchに繋いでみる

書籍関連の気になるニュースが2件あったので、クリッピング


持っている本を登録すると、Googleで本の中身が検索できる

この入力の手間に対応するため、バーコードスキャナを使ってGoogle Book Searchのライブラリに本を登録することができるようになった。タイトルを入力して本を登録する方が早いのではないかとも思う。しかしISBNを手入力するよりは明らかに早いし、この方法なら大量の書籍タイトルをらくに登録することができる。

しかし、直接ISBNを入力するにせよ、バーコードスキャナを使にせよ、登録作業は億劫で煩雑なので、誰もが便利に使えるサービスとして普及するには、ハードルが高いような気がする。購入した本は、紙に印刷された書籍でもKindleなどのリーダーで購入した電子書籍でも、手間を意識することなく自動的に登録できるくらいの仕掛けが欲しいと、私は思う。そのためには、紙の書籍にもRFタグが組み込まれていて、本棚や部屋そのものにセンサーが組み込まれていれば良いわけだが、もしかしたら、無線ICタグが組み込まれた書籍の方は、これとは違う思惑から、日本国内で流通するようになるかもしれないなと感じたのが、下の記事。


ブックオフ“改善計画” DNPと出版大手の思惑

例えば、1冊ごとにICタグ(電子荷札)をはり付け、中古本市場を含め、その流れを監視。「得られたデータを基に返本率の改善策を練る」(森野常務)という構想を描く。ブックオフをその“実験場”として組み込めば、データの精度は格段に高まり、有効な対策が打ち出せる。

CSCWの論文なんかで10年以上前から提案されてきた書斎やオフィスが実現される日が来るのと、主要な書籍が電子出版に移行する日が来るのと、どちらが早いか分からないけれど、同じ本を2回も3回も買っちゃうようなことがなくなる日が、遠からじ、来るんじゃないかということを、2つの記事を眺めながら思ったのでした。


tips - Google Book Search のマイライブラリ登録はASIN直でOK

別にGoogleでなくてもいいから、書籍をデジタル検索できるようにしてもらいたいものだ。

ちなみに、私の理解が正しければ、国立国会図書館がこの作業に先鞭を付けてくれるはずで、あとは、デジタイズされたデータが、ネットを介して、一般ユーザーに公開されるかどうかだけが問題になると思うのだけど、それはまた別の話。